キスから始まるセカンドラブ
頭の中でグルグルそんなことを考えながら玄関の鍵を開ける。まだ洸汰さんは寝ている時間。


音を立てないように中に入るといつもあるはずの洸汰さんの靴がなかった。



黙っていなくならないで。そう言ったのに・・・。靴を脱ぎ捨てるように中に入りリビングのドアを開けた。

すぐ目についたのはあの小さなテーブルに置かれた一枚の紙。



丁寧な字で
『ごめん。今日は会わずに夜勤に行く。明日は必ず帰ってくるから』



そのメモをキュッと握った。騙されていたはずなのに、そんなことよりも今すぐ洸汰さんに会いたい。
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