天才博士の恋愛理論
国立М大学。
そこには、今話題の若き天才教授がいる。
幼き日に渡米して、飛び級で高校、大学を卒業。
おまけに博士号まで一気に取得したというのだから驚きだ。
そして、この大学に講師という形で赴任したのは3年前。その時の彼の年齢は20歳。
知らない人間が見れば、学生が学生を教えているという構図にしか見えない。
そして、それから3年後、驚くほどの実績を出していき、異例のスピードで彼は客員教授となったのだった。
芹沢棗(せりざわなつめ)。
それが彼の名前で、弱冠23歳の天才教授である。