チャット恋愛注意報!!(旧)
「……今日って、今日……だよね?」
「うん、今日だね」
「……急だね。 何かあったのかな?」
私の言葉に、ユージは小さく頷く。
「最近連絡が取れなかったことと、関係があるんじゃないかな」
「……じゃあ、会って話した方がいいよね」
「うん、ちょっと電話してみる」
そう言って、ユージはスポーツドリンクを飲んだあとに携帯を耳にあてた。
「あ、もしもしYUKI? 実は今、俺とサクラ一緒に居るんだ。 うん、誕生日だからね。
会うって話、俺たちは大丈夫だけどフジヤマは無理なんじゃないかな。 うん、うん……あ、そっかわかった。
じゃあ4時頃駅前でってことで。 はい、了解です。 またあとで」
ユージの言葉で、4時頃に会うんだと知る。
フジヤマは……どうなんだろう?
「YUKI、4時頃ここに来るって。 フジヤマはやっぱり無理。 新幹線に乗れば時間的には大丈夫らしいんだけど、仕事があるからって言われたみたい」
「……そっか」
YUKIとフジヤマ、話したんだ。
……全員が集まれないのは残念だけど、でも仕方がない。
それに……リアルでフジヤマと会って、どう話せばいいかもわからないから……これでよかったかも?
「ということで、4時まで二人でフラフラしましょうか」
「あっ……うん、そうだねっ」
4時までは、あと6時間ほど。 その時間を、ユージと二人で過ごすことになるんだ。