チャット恋愛注意報!!(旧)
【彼氏の家ね? お酒は禁止、避妊具はちゃんと使いなさい。】
……うわ。 完っ璧バレちゃってるし。
ていうか、避妊具って……確かに大事だけどさ、生々しいっていうか、なんていうか……。
「お母さんなんて?」
「あっ……だ、大丈夫だって!!」
覗き込んでこようとしたユージに見えないよう携帯を背後に隠し、ニコッと笑う。
だけど、背後に隠したのが間違いだった……。
「わぁっ!?」
……背後に居たYUKIが私の携帯をあっという間に奪い取り、開きっぱなしだったメールの画面を見てふふっと笑った。
その直後、YUKIは私の顔に自分の顔を寄せて耳元で呟いた。
「二人のために、俺がゴム買ってあげようか?」
「……っ……」
「まぁ、冗談だけどね?」
YUKIの言葉に、ボボッと顔が赤くなる。
心臓がドキドキと鳴って、体が上手く動かせなくて、言葉も出せない。
そんな私の反応を、YUKIは水族館の時と同じように楽しんでいるみたいだった。
……この、クソメガネめーっ……!!
「……YUKIの馬鹿っ!!」
やっと出せた言葉に、YUKIはやっぱり笑い。
そばで見ていたユージは不思議そうに首を傾げるばかりだった。