チャット恋愛注意報!!(旧)


【彼氏の家ね? お酒は禁止、避妊具はちゃんと使いなさい。】




……うわ。 完っ璧バレちゃってるし。

ていうか、避妊具って……確かに大事だけどさ、生々しいっていうか、なんていうか……。




「お母さんなんて?」

「あっ……だ、大丈夫だって!!」




覗き込んでこようとしたユージに見えないよう携帯を背後に隠し、ニコッと笑う。

だけど、背後に隠したのが間違いだった……。




「わぁっ!?」




……背後に居たYUKIが私の携帯をあっという間に奪い取り、開きっぱなしだったメールの画面を見てふふっと笑った。

その直後、YUKIは私の顔に自分の顔を寄せて耳元で呟いた。




「二人のために、俺がゴム買ってあげようか?」

「……っ……」

「まぁ、冗談だけどね?」




YUKIの言葉に、ボボッと顔が赤くなる。

心臓がドキドキと鳴って、体が上手く動かせなくて、言葉も出せない。


そんな私の反応を、YUKIは水族館の時と同じように楽しんでいるみたいだった。

……この、クソメガネめーっ……!!




「……YUKIの馬鹿っ!!」




やっと出せた言葉に、YUKIはやっぱり笑い。

そばで見ていたユージは不思議そうに首を傾げるばかりだった。


< 112 / 182 >

この作品をシェア

pagetop