チャット恋愛注意報!!(旧)
そして、2階突き当たりの部屋へと迷わず入る。
中はとても綺麗で……というか、全然物が置いてなかった。
ベッド、机、机の上にパソコン。 それだけだ。
部屋備え付けのクローゼットには色々入っているんだろうけど、見える部分には何もない。
「ユージの部屋って、シンプルだね」
「シンプルというか、それを通り越して殺風景じゃない?」
「そうかも」
YUKIと二人で笑い合っていた時、ユージが来た。
お盆の上には、ちらし寿司が3つ。 お母さんの手作りらしい。
「サクラ、これ持ってて」
「あ、はいっ」
「で、YUKIはテーブル出すの手伝って」
私にお盆を預けたユージは、YUKIを連れて部屋の外へと行き……どこかからテーブルと座布団を持ってきた。
それを部屋の中心に置き、食事を取るためのスペースが出来上がった。
ご飯を食べながら、YUKIの話を……と思っていたけれど、最初に話されたのは、ユージの家族についてのことだった。