チャット恋愛注意報!!(旧)
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その後、『そろそろ寝なきゃ明日に響くから』ということで、電話を切ることに。
オフ会の時は車で来たけれど、明日は新幹線に乗ってくるらしい。
その方が格段に速いし、時間に余裕が出来るからと言っていたけど……じゃあなんでオフ会の時は車で来たんだろ?
と聞いた私に、フジヤマは『車があれば女子を拉致れるだろ?』と笑っていた。
どうやらフジヤマは、オフ会のあとYUKIを拉致る……ではなく、ドライブに誘おうと思っていたらしい。
残念ながら女子大生のYUKIはクソメガネさんだったから、その計画は失敗に終わってしまった。
『でもサクラと二人きりになれてよかったよ。 そうじゃなきゃ、【ユキ】の話なんか絶対にしなかったもんな』
そんな風に言ったフジヤマは、電話の向こうでけらけらと笑っていた。
そんなこんなで。
フジヤマに『おやすみ』を言って電話を切ったのは、日付が変わる頃だった。
電話をしてる最中は楽しくて眠気なんかすっかり忘れてたけど、切った瞬間に激しい眠気が……。
目を閉じた瞬間に、深い眠りに落ちそうだ。
「うぅ、でも……トイレ……」
ユージの家のトイレは1階。 体は重いけど、寝る前のトイレは私にとったら絶対だ。
「……暗いなぁ……」
そんな当たり前のことを言いながら階段の電気を探す。
確か、この辺に……。
「フジヤマとの話は終わった?」
「うわっ!?」
「で、どうして俺がフジヤマとキスしなきゃいけないんだ?」
パチッと電気がつくと同時に、ニコッと笑う男の人の姿が目に入る。
「YUKIっ……」
……ていうかフジヤマとの話、聞いてたのっ……!?