チャット恋愛注意報!!(旧)
自分は自分


………

……




翌日、私とユージ、YUKIの3人は電車に乗り、フジヤマと待ち合わせしている駅へと向かった。

合流ののち、その足でユキさんの入院している病院へ。


新幹線代などは、フジヤマが出してくれるみたい。

それは『突然の行動に対するお詫び』らしい。








「おーい、妙な3人組ー」




駅前にやってきた私たちに手を振るフジヤマ。

オフ会の時と同じように麦わら帽子をかぶり、サングラスをかけている。

ユキさんに会いに行くのに、無精ひげも健在だ。

……でもまぁ、シャツは普通な感じのだからまだマシかな?




「妙な3人組って、フジヤマの格好の方が妙だと思うけどね」

「なんだとこのクソメガネめっ。 相変わらず黒い服を着やがって!! 暑苦しいっつーのっ!!」

「フジヤマの存在の方が暑苦しいよ」

「うるせっ」




久しぶりに会ったというのに、フジヤマもYUKIも全然変わらない。

なんだかんだと言いながらも、二人は楽しそうに笑ってる。


ふと、フジヤマが私を見た。




「生身のサクラだー」

「……え、ちょっ……!?」

「やっぱりサクラにムギューッとしたいじゃん。 はぁ、幸せだー」




うわわっ。

フジヤマが抱きついてきたっ!!


ここ駅前ですよっ!? たくさんの人が通ってるんですよっ……!?




「調子に乗るな」

「離れろオッサン」




ユージとYUKIの言葉が、ほとんど同時に放たれる。

その瞬間、二人の手によってフジヤマが私から引き離された。


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