チャット恋愛注意報!!(旧)
え……わた、し……?
「そっか、サクラが……。 自分は自分……うん、いい言葉だね……。 私も私らしく生きようと思う。 ありがとう、サクラ」
「あ、あのっ……その言葉はっ……」
……その言葉は、元々はユージが言ったもので。
私はそれをフジヤマに話しただけ。
そう伝えようとしたけれど、隣に居たユージに止められた。
「そのまま、何も言わなくていい」
「ユージ……」
「みんなが笑顔になってるのなら、それでいいんだよ」
微笑んだユージに促されて、フジヤマとユキさんに視線を戻す。
……二人は、幸せそうに笑っていた。
優しく頭を撫でるフジヤマと、照れたように笑いながら涙を拭うユキさん。
何も言わなくても、それでいい……。
私にそう伝えたユージも笑っていて、そのそばに居るYUKIも、笑っている。
「サクラの言葉があったからこそ、フジヤマは前に進んだんだ。 それは、紛れもない事実だから」
そう言って微笑むユージとともに、私も小さな笑みを浮かべた。