チャット恋愛注意報!!(旧)


……でも、ユージの言う通り……世界には何百万もの人が居るんだよね。

同じ街に住んでいたって、知らない人の方がかなり多い。

そしてこの先 出会っていく人の中で、私を受け入れてくれる人はきっと居る。はず。


……そう考えると、今の私の悩みってかなり馬鹿っぽい……?




「……私、学校で友達なんて全然居ないけど……でも、そこでの出会いがすべてじゃないもんね。
他のところで出会った人と仲良くなって、色々なことを話したり……そういうのでもいいってことだよね」

「と、俺は思ってるよ。 まぁ、近くに気の合う仲間が居れば楽っちゃ楽だけどね」




ニコッと笑ったユージに、私も笑みを返す。






「……なんか、ユージと話したら気が楽になった。
どこかには私を受け入れてくれる人が居る。 きっと、居るもんね」

「ていうか俺は受け入れてますけど?」

「ふふっ、ユージ以外の人の話だよ。 ユージが私を受け入れてくれてるのは、ちゃんと知ってるから」




そう言いながら、薄暗くなった街の片隅で静かにユージに肩を寄せた。


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