チャット恋愛注意報!!(旧)
お客さん? 2分後に??
「なんでわかるの? 実はユージって超能力の持ち主?」
「超能力があったら楽しそうでいいけど、残念ながら平凡な人間だね」
「じゃあどうして……」
と、言葉を発した時、玄関のチャイムが、ピンポーンと響いてきた。
……ほんとにお客さんだ。
「ちょっと行ってくるね」
ユージに声をかけたあとに立ち上がり、玄関へと向かう。
そして、ドアを開けると……、
「えっ!?」
……そこに居たのは、今の今まで話題に上がってた人だった。
「宅配便です」
「ていうかYUKIじゃんっ!!」
なんでYUKIがここに……!?
「ついでに言うと俺も居ますぜお嬢さん」
「うわっ!! フジヤマ!!」
ドアの陰からヒョイッと顔を出したフジヤマに、思わず悲鳴じみた声が出た。
「おいおい、ゴキブリを見た時のような反応だな?」
「だ、だって……なんで二人がここに……!?」
「ついでのついでで言うと、由紀子も来てるぞ」
「えぇ!?」
フジヤマの後ろから、小柄な女性が顔を出す。
それは紛れもなくユキさんで、私に小さく手を振って微笑んだ。
「約束通り、来たよサクラちゃん」