チャット恋愛注意報!!(旧)
……そんなこんなで。
全員で私の部屋に移動したものの。
「おぉ、ここでサクラは寝てるのかぁ。 どれ匂いチェックを……」
「晋也くん、また叩くよ?」
「まぁまぁユキ姉落ち着いて」
「とりあえず宿題しないとまずいって」
……あぁもう、カオスです……。
フジヤマは勝手にベッドの方に向かってるし、それを追いかけるユキさんはまた怖い笑顔だし、YUKIはフジヤマとユキさんの間に入って止める作業中。
ユージはYUKIにプリントを見せるものの華麗にスルーされ。
私は一人、イスに座って全部を見つめるだけだった。
騒ぎがおさまったのは、5分後。
というか、フジヤマとユキさんをユージが連れ出した為、おさまったのだ。
「下に居る。 YUKI、サクラを頼む」
「ん」
ぐったりとした笑顔で言うユージに手を振ったYUKI。
ドアがパタンと閉まると、静寂が訪れた。