チャット恋愛注意報!!(旧)
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……
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その後、無事に課題を終えた私は、YUKIと共に1階へと向かった。
あれ、なんか凄く静か……。
リビングに通じるドアをそっと開けると……、
「……あ、寝てる」
……ソファーに並んで座ったフジヤマとユキさんが、肩を寄せ合いながら眠ってる。
ユージはその近くの床に座って、携帯をいじっていたようだ。
「お疲れさま」
ニコッと笑ったユージが、私たちが勉強してる時のことを話してくれた。
1階に下りた3人は、最初はガヤガヤと賑やかにやっていたらしい。
フジヤマはテレビをつけたり部屋を漁ろうとしたりと、やりたい放題。
ユキさんはそんなフジヤマを止めていたけれど、途中からは何故かノリノリで、一緒に部屋を見て回っていたのだとか。
で、ユージが『おとなしくしてて』と、二人をソファーへと座らせてテレビ観賞。
そして気がついたら、二人は寝てしまっていたらしい。
テレビを消してもまったく気付かずに、今に至るようだ。
「朝早くから準備して、来てくれたんだもんね……なんか、無理させちゃったな……」
「二人は楽しそうにやってたから、気にすることないよ。 むしろ俺の方が疲れた」
「ごめんね、ユージ。 色々ありがとう」
そう言ったあと、タオルケットを持ってきてフジヤマとユキさんに掛ける。
それでも起きないから、やっぱりかなり疲れが溜まっていたみたい。
「……ユキさん、大丈夫かな。 このせいで、悪化したりしない……?」
そっとYUKIに問うと、YUKIは『大丈夫』と言って笑った。
「自分で騒いだ分、自分でちゃんとこうやって休憩してるし、問題ないよ」
「それなら、いいんだけど……」
「大丈夫、覚悟は出来てるから」
「うぅ……私は覚悟なんて出来てないもん……」
もしここに来たせいでユキさんが体調を崩したら……と、不安ばかりが増していく。
「サクラ。心配しすぎはよくないよ? 悪い方ばかりを考えていると、そっちに引っ張られて気持ちは沈み込んでしまうから」
ニコッと笑ったユージに、YUKIも頷く。
……そっか。 そう、だよね……。
フジヤマはいつだって明るいし、ユキさんも楽しそうに笑っていた。
YUKIだって笑顔だし、ユージも優しく笑ってる。
私も、笑顔で過ごしていかなきゃ。
「ユージ、ありがとね。 私、いつも色々考えてしまって……今まで、ダメな方ばかりを思っていたのかもしれない」
「これからは前向きにね?」
「ん……頑張る」
前へ進む。 私らしく、前へ……。
「で、二人の関係は進まないの?」
「へっ……?」
クスッと笑ったYUKIが、私とユージを見ていた。