チャット恋愛注意報!!(旧)
………
……
…
ふた月後。
「ねぇねぇサクラ。 サクラの彼氏って○○高校の2年生だったよね?」
「うん、そうだよー」
「実は私の好きな人も○○高校の2年生なのっ!! 中学の時の先輩なんだぁ。
今度4人でお出かけしない? サクラが居れば心強いし、みんなで一緒に遊園地とか絶対楽しいよっ」
「あ、つまり『先輩と二人きりになりたいからよろしく!!』ってことね?」
「さすがサクラっ!! ねー、ダメかなぁ? 私一人じゃ、先輩を誘えないよー……」
「もぉー、ミユキはしょうがないなぁ。 今度何か奢ってね?」
「奢る奢るっ!! サクラの彼にもチューをプレゼントしちゃうっ」
「それは却下!!」
そんなことを教室で話し、友達と笑い合う。
と、その時、携帯にフジヤマからメールが届いた。
【式の日取り決まったよん。 詳細はチャットで話す!!】
いつもと変わらずアホなフジヤマのメールを見ながら、クスッと笑う。
「なになに、彼氏からメール?」
「違うよー。 でもとっても大事な人っ」
「へー? どういう人なのか白状せいっ」
「ちょ、ミユキやめてよっ。 くすぐったい」
「お主もワルよのぉ」
「それはちょっと違うっ」
そんなことを言いながら、私はまた満面の笑みを浮かべていた。