チャット恋愛注意報!!(旧)
「お前はほんとに高2か? 人生経験豊富なオッサンじゃねぇのか?」
「ちょ、やめろっ」
「いいねぇ青春真っ盛りだねぇ。 好きとか言っちゃって、カッコイイねぇー」
「……っ……黙れフジヤマっ」
ニヤニヤ笑うフジヤマに対し、ユージの顔は段々と赤くなっていく。
「ユージはサクラに惚れてんのか? ん?」
「……別に、そんなんじゃ……」
「じゃあ俺がサクラと付き合おっと!!」
「……オッサンの相手なんか誰もしないだろ?」
「いやいや、意外にオッサンが好きかもしれんよ?」
相変わらずのニヤリと笑った顔が、私を見つめる。
「あ、あの……フジヤマより、ユージがいいですっ」
……って、私ってば何言ってるの……!?
こんなの、なんかユージに告白してるみたいじゃんっ……!!
「なんだよ、ラブラブじゃねーか」
「いや、あのっ……」
「まぁ、歳も近いしなぁ。 お似合いなんじゃねぇの?」
どこかつまらなそうにしながらも、フジヤマは笑っている。
助手席に居るYUKIも、ふふっと笑って私とユージを見た。
「チャットしてる時から、二人は相思相愛だと思っていたけど?」
……って、YUKIまでなんでそんなことを言うのっ……。
うぅ、ユージの顔、見ることが出来ない……。
恥ずかしさと激しいドキドキを感じる中で、チラリとユージを見る。
その時のユージは、どこか困ったような顔をしながらも、頬を赤らめ……そして私に、ニコッと微笑んだ。
うわぁもう、カッコイイんですけどっ……!!
「やっぱり相思相愛だ」
「式には必ず呼べよー? 出会った経緯を事細かに話してやるわ」
そんな風に笑うYUKIとフジヤマの声を聞きながら、私とユージはそれぞれに顔を赤らめた。