チャット恋愛注意報!!(旧)
その後、9時前に家を出て、駅に向かう。
予定通り9時29分に到着した電車に乗り、YUKIと待ち合わせをしてる場所へと行く。
電車はほどほどに混んでいたけれど、座れないというほどではない。
ドアに近いところの端が空いたから、私はそこに座って一人でぼんやりと景色を眺めながら、電車に揺られていた。
海、田んぼ、集落、ショッピングセンター、大きなビル……。
段々と変わっていく景色の中で、YUKIを思う。
私に話したいことって、なんだろう?
ユージやフジヤマに内緒ってことは……二人に何か関係がある話?
それとも、二人には関係がないけれど、知られたら困る話とか?
……全然わかんない。
でも、『大事な話』なんだよね……。
うー……緊張してきた。
目的の駅に到着するまで、あと5分くらい。
さっきまでは大丈夫だったのに、心臓が激しく鼓動し、苦しくなる。
落ち着け、大丈夫。
案ずるより産むが易しって言うもんねっ。
……実際、子供を産んだことなんてないから、わかんないけど……。
でも、きっと大丈夫だよね。
大丈夫、大丈夫。
それを頭の中で繰り返してるうちに、電車が目的の駅へと到着した。