チャット恋愛注意報!!(旧)


私の言葉に、YUKIは少し考えるような顔をしたけれど、すぐに笑って答えた。




「年齢は、ガキっぽく思われたくなかったから。 って言ってること自体がガキなのかもしれないけどね。
それと……6年前のことを言わなかったのは、当時のことを知られたくなかったから」

「……知られるのがイヤだったの?」

「ユキ姉に憧れてるってことは話してもよかったけど、俺は同時にあのオッサンにも憧れてたわけで。
つーことで、察してくれる?」

「あー……はい……」




……YUKIは、当時のフジヤマとユキさんに憧れていた。

多分今も、どこかではそう思ってるのかもしれない。

ううん、『かもしれない』じゃなくて、『思っている』んだ。


だからこそフジヤマに会いたかったわけで、会えてラッキーだった。……って意味になるんだよね?

うん、きっとそう。


……だけど、憧れてるってことをフジヤマに知られたくない気持ちは、凄くわかる……。

それを知られたら、延々と『さすが俺w』とか『お前は俺に惚れてたのかw』とか言ってそうだもんなぁ……。




「本当はずっと黙っておくつもりだった。 その方がいいって思ってた。
でも、フジヤマがユキ姉のことをサクラに話して、サクラとユージは過去のことを知りたがってる。
このまま黙っていればそれで終わりだったんだろうけど……なんか、話したくなったんだ。
実際にサクラを前にしたら、なかなか言い出せなくなっちゃったけどね」

「……そっか。 話してくれてありがと」

「ユージには伝えてもいいよ。 でもフジヤマには絶対言わないで」

「ふふっ……わかった」




フジヤマにYUKIの過去のことを話したら、『憧れてた』ってバレちゃうかもしれないもんね。

うん、フジヤマには黙っておこう。


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