チャット恋愛注意報!!(旧)


優しい顔で、私の頭を撫でるユージ。

そのあとに、ポケットから小さな紙切れを出した。




「これ、俺たちの携帯番号とメアド。 電話でもメールでもいいから、YUKIとフジヤマに連絡してあげて」

「……うん……」

「俺たちって、ただのチャット友達じゃないと思う。
オフ会で会って、そのあとユキさんのこと聞いたり……色々さ、普通のチャット友達より深いと思うんだ。
みんな遠くに住んでるけど、みんな心はそばに居る」




ニコッと笑ったユージは、屋根の上へと戻り……私に小さく手を振った。






「サクラ。 俺は俺だし、YUKIはYUKI。 フジヤマはフジヤマで、サクラはサクラだろ?」

「あっ……」

「じゃねっ」




最初と同じように、ユージは身軽に屋根を伝い、木を降りた。

道路に出て、私にピースをして笑うユージ。


そのあと、ひらひらと手を振って去っていった。


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