チャット恋愛注意報!!(旧)
次に、YUKIからのメールを見つめる。
1件目は【大丈夫?】で、次が【フジヤマの言葉、あんまり気にしないようにね】で……そのあとの3件を見て、胸が苦しくなった。
【戻ってきて】【何も言わずに消えないで】【また、仲間を失いたくはない】
……YUKIは、6年前にユキさんとの別れを経験している。
ユキさんは何も言わずにチャットから姿を消して、そのあとはずっと、チャットに戻ってきていない……。
ユキさんがチャットを辞めた理由はわからないけれど……でも今 私がしていることは、あの時と似ている。
だからYUKIの言葉は、とても重く感じられた。
「……YUKI、ごめんね……」
【色々とごめんなさい】
そう書いたあと、電話番号も載せる。
名乗りはしなかったけど、YUKIなら私に気付くと思う。
だからそのまま、静かに送信ボタンを押した。
次に、フジヤマからのメールを……開こうとした瞬間だった。
♪~♪~♪~
「……っ……」
携帯に、電話が……。
「YUKI……」
……その電話は、先程登録したばかりの【雪村 秀一】からのものだった。