チャット恋愛注意報!!(旧)
辞めるって……どうして、フジヤマが……?
「あの……辞めるって、どうして? もしかして私のせい……?」
『いやいや、仕事がな、今までの現場と違うところに移ることになって。
そんで、悲しいことに仕事も激増っ!! 休みも減るし、チャットする時間を寝る時間に回すだろうなって思ってるわけ』
「そう、なんだ……」
警備の仕事をしてるフジヤマ。 今までは毎週ちゃんと休みがあったようだし、チャットをする時間もあった。
だけどこの先は、今までとは違う生活になってしまうんだ……。
『サクラやユージやYUKIと会えてよかったし、連絡先も交換することが出来た。 だから、もういいかなって思って』
「……でも、ユキさんのことは……」
『あぁ……別に俺、ユキを待ってたわけじゃ……』
「メールの意味、話して」
『……え?』
「6年前に何があったのか、話して」
ユキを待ってたわけじゃない。 フジヤマはそう言うけれど、でも、それならあんな風にメールで言うわけがない。
「6年前から進歩ない、ってどういう意味?
ユキさんと何かがあったから、フジヤマは『高校生ルーム8』で彼女を待ち続けているの?」