チャット恋愛注意報!!(旧)
リアル
………
……
…
その後の数日間、私はユージとだけチャットをしていた。
フジヤマはチャットに現れず、YUKIもまた、何故か現れず……。
ユージがYUKIにメールをしたみたいだけど、返事はないようだった。
ユージ>せっかくサクラが戻ってきたのに、なんで来ないんだろうね?
2チャットで話す私とユージ。
私はユージとだけ話しているけど、ユージは2窓当たり前だから、常に『高校生ルーム8』とも繋いでいる。
時々他のルームも覗くらしいけど、やっぱりYUKIの姿はないようだ。
サクラ>そういえば、YUKIが私に電話くれた時……なんか急いでる感じだった。
ユージ>じゃあ、リアルが忙しいのかな
サクラ>そうかも。 もしくは、私と話したくないとか……。
ユージ>むしろ話したいだろw YUKIだってサクラのことスゲー心配してたよ?
サクラ>うん……。
……チャットに復帰したものの、私は今までみたいに元気よく話すことは出来ないでいた。
サクラではなく、桜子としてチャットしてしまっている。
それでもユージは、全然気にすることなくチャットで笑っている。
ユージ>サクラが連絡したらどうよ? そうすればすぐに返事が来るんじゃね?
サクラ>えー? もし忙しい時に連絡したら、迷惑になるじゃん
ユージ>いやいや、実はサクラからの連絡を待ってるかもよ? だから俺のメールは完全無視とかw
画面に映し出されるユージの言葉を見て、クスッと笑う。
ユージはいつだって明るい。 ううん、私に気を遣って明るく振る舞ってくれているのかもしれない。
だけどその明るさが、嬉しい。
上手く笑えていない今の私を救う、たった一つの光のような、そんな感じだ。