夏のカケラ
僕はどうにか教室に辿り着いて、席に座った。


何か思い切り疲れた。


教室ではみんな少し緊張の面持ちで先生を待っていた。


みんなまだ友達もいないので、黙って先生が来るのを待っている。


そりゃそうだ。普通はこんな感じだろ・・・


僕は普通の人達に出会えて嬉しかった。


僕も黙って座っていると、突然、教室の扉が開いた。


先生・・・


じゃない・・・


二人組の男達が入って来て、いきなり叫んだ。


「グッモーニン!エブリバディ!」


先頭の不細工茶髪が叫ぶ。


「いやー!結構カワイイ子が多いな!」


後ろの背が高い長髪も叫んだ。
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