夏のカケラ
秋の日
季節は秋へと移行して、肌寒く成って来た。


僕の特訓は既に三ヶ月を越えていた。


親父連中は必ず誰かが毎日来てくれている。


最近はノックだけでは無しに、送球の練習や、バッティングの練習を始めた。


また、一人で朝早く起きてランニングと筋トレと素振りは欠かさない。


そして昼は部活と、僕は正に野球漬けの毎日を送っていたのだった・・・・





学校では文化祭が始まった。


特に楽しい行事では無かったが、まあ、普通の授業を受けるよりかは増しである。


「何かシケシケだな」


カズが不満気に言った。


「でも、さっきの五組の女子は可愛かった」


アキラはニヤけた。


「まあ、こんなもんじゃねーの?文化祭なんて」


僕はコーヒーを飲んだ。
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