夏のカケラ
「あ、もうこんな時間だ・・・坂口、休憩終わりじゃない?」

「あ、ホントだ・・・あ〜残念・・・せっかく楽しいのに・・・」


嬉しい・・・!


「・・じゃあ、行くわ・・・ありがとう!楽しかった!」

「あ、いや俺も楽しかったよ」


僕がそう言うと、坂口は立ち上がり、僕に手を振りながら歩いて行く。


僕も、坂口をずっと見送っていた。


坂口・・・俺、益々、好きになっちゃうわ・・・


「いやぁ・・楽しそうですな〜」


突然の声にドキッとした。


振り返ると、アキラとカズが立っている。


「あ・・・お前ら・・いたの・・・」

「『俺はお前の事をずっと守っていく』・・・の言葉の所から」


そんな話しはしてねぇ。
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