夏のカケラ
窓を開けると、マイが柵に頬杖をついて僕を見ている。


「今日はやってくれましたね」


マイが僕に非難の目を送っている。


「まあ、まあ、服を買ってやるから怒んなって!」


僕の顔はニヤけていただろう。


マイは僕を睨んだ。


コエーよ。


「で、どうだった?楽しかったか?」


僕は普通に尋ねた。





「告白された」





そうか、そうか・・・え?


僕はマイを見た。


「・・・マジ?」


僕の質問にマイは首を縦に振る。



えー!!!



いきなりだな!


僕は驚いて口を開けたままだった。
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