夏のカケラ
マイは自分の爪をいじっている。


「で・・・どうするの・・・?」


僕は恐る恐る聞いてみた。


「どうしよ・・・かな・・って思って・・・」


そう言ってマイは窓の柵にもたれ掛かった。


「・・・そうか、まあ・・・ちゃんと返事しろよな・・・」

「え?」


マイは僕を見た。


「いや、どっちにしろ・・・ちゃんと返事はした方が良いぞ・・・」


僕の言葉にマイは僕を見つめる。



「・・・どっちでも・・・良いの?ヒロは・・・」



マイが僕を見つめていた。


僕は柵に肘を置いて、頬杖をついた。


そのまま・・・


僕らは黙り込んでいたのだった・・・・







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