夏のカケラ
「だって、お前ら駅前にいたじゃ無いか」


見られてたのか・・・


「お、何だマイちゃんとデートだったのか?」


吾妻監督と石田さんがノリノリで聞いて来た。


うぜー、親父共だな。


「違いますって!あれは・・・・」


そう言って僕は昨日の事をみんなに説明した。


みんなは興味津々で聞いている。


「じゃあ、マイちゃんは奥野って奴と付き合うのか?」


石田さんがグビッとビールを飲んだ。


「いや、それは分からないですけど・・・」


僕の胸がチクりとした。


「お前は良いの?それで?」


吾妻監督は興味津々だ。
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