夏のカケラ
「中には魚が入ってるから、冷蔵庫に入れておきなさい」


そう言い放つと、回れ右をする。


「え?これ何?」


僕は慌てて聞いた。


「ウチのオバアチャンが送って来たの!良いからおばさんにちゃんと言うのよ!」


マイが立ち去ろうとすると、ウチの母親が調度、帰って来た。


「あら、マイちゃん!どうしたの?」

「あ、こんにちは!調度良かった!これオバアチャンが送って来たの!」


マイが素晴らしい笑顔で応えている。


いつもながら、コイツは凄い。
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