夏のカケラ
「あら、そう!ありがとう・・・あ、そうだ!マイちゃんケーキ買って来たから食べていきなさいよ」

「え?ホント!わあ、嬉しいです!」


マイは嬉しそうに笑う。


何、その笑顔・・・


さっきまでと大違いじゃん・・・


母親が僕に買い物して来た荷物を渡して、マイと共に家に入った。


僕は自分のカバンに、マイの発泡スチロールに、母親の荷物を一手に持って家に入ろうとした。


が、

マイは僕の前でドアを閉めた。


アイツ・・・


僕は仕方なく荷物を降ろして、ドアを足で押さえながら家に入る事に成った。


何とか家に入り、荷物を置いて僕も台所に行く。
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