夏のカケラ
約束
年末が過ぎ、あっと言う間に年が明けて行った。



冬は余りたいした練習が出来ない。僕は部屋で自分の筋力を効率良く付ける為の方法を考えていた。


窓が叩かれた。


またか・・・


最近、多いな・・・そう思いながらも、僕は窓を開けた。


冬の夜風が吹き込んで来る。


寒い!


「今日は慌てて無いんだね」


マイが言う。


「うるせーな、何だよ」


僕は笑いながらブルゾンを羽織った。


寒い。


「明日行くわよ」

「どこに?」

「服を買いに行くわよ」

「いってらっしゃい」
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