夏のカケラ
マイは言ってから、笑った。


僕も笑った。


「甲子園に行けなかったら、又、服を買ってね!」

「何だよそれ!」


僕らはいつまでも笑っていた。


冬の夕日は、僕らを紅く染めていた・・・







確かに・・・


その呪文はベタベタだ・・・


恥ずかしくなる位に・・・






だけど・・・


何故か、


僕の心に力が湧いて来た・・・!




そして、


冬は去り、春に成る。


そこには、僕らの運命を変える様な出会いが待ち受けていた・・・・






その日から・・・


僕らは全力で走って行ったんだ・・・






甲子園に・・・・!







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