夏のカケラ
最近、マイが僕の特訓に顔を出す様に成った。


理由を聞くと、

「私はマネージャーでしょ」

と言われた。


僕は起き上がり、みんなの元に向かった。


「はい、おつまみです」

「おー気が利くなぁ、マイちゃんは良い奥さんに成るぞ」


石田さんがそう言うと、高津コーチが僕を見て、

「おい、良かったなヒロ!」

とニヤニヤ笑った。


何がだよ。


マイは苦笑いを浮かべていた。


「でも、ヒロは肩が良くなったねぇ。守備とかバッティングは分かるけど、肩も良く成るんだね」


マイがそう言って僕にスポーツドリンクを渡した。
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