夏のカケラ
春休みに入り、僕らは朝から部活の練習をしていた。


すると、向こうから校長と白髪の優しそうな親父が歩いて来た。


僕らは帽子を取って挨拶をする。


校長は僕らを集めさせた。


僕らが集合すると、校長は白髪の親父を紹介した。


「えー、みんなも小耳に挟んでいると思うが、紹介しておく」


白髪の親父が一歩前に出る。


「四月から君達の顧問に成る、桜川先生だ。君達も知っている通り、名門城陽学院の名監督と言われた方だ」


紹介を受けた桜川監督が、僕らを見た。



「桜川です・・・君達と楽しい日々を送れる様にしたいと思うので、よろしく!」


みんなも怖ず怖ず頭を下げる。

< 191 / 715 >

この作品をシェア

pagetop