夏のカケラ
その瞬間に罵声が飛ぶ。


「嘘に決まってるでしょ!何をドキッとしてるのよ!」


僕は前世でコイツに何かしたんだろうか?


「ねえ」


僕が前世の反省をしていると、声を掛けられた。


「あん?」


マイは僕の本棚の前に立った。


「クラブ、何に入るの?」

「え・・・ああ・・・た、高木ブー・・?」


僕は言って一人で笑った。


どんな部活かって?みんながカミナリ様の恰好をしてるんだよ。


「ねえ」

「はい?」

「お願いだから、一度死んで」


死を頼まれた・・・


僕はそのままシュンと成る。
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