夏のカケラ
翌日、僕が学校に行くと校門の前で声を掛けられた。


「ヒロー!」


見ると、昨日の痛い二人であった。


うわぁ・・・


しかも、いきなりあだ名で呼ばれた・・・


でも、一応クラスメートだ・・・そう思い挨拶をした。


「ウィッス」


すると、ロン毛のアキラがいきなり肩を組んで来た。


「で、いつ入る?」

「え?何が?」


不細工茶髪のカズが顔を近付けて来る。


「野球部だよ、野球部!」

「はい?」


何だ?いきなり?


「入部するんだろ?野球部に!」


カズがますます顔を近付けた。
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