夏のカケラ
あんまり顔を近付けるなよ・・・


「いや・・・野球部には・・入るかどうかは・・・」


僕はゴニョゴニョと呟いた。


僕の言葉に二人は顔を見合わせた。


「何で?野球好きなんだろ?」

「いや、野球が好きでも、野球部に入るかどうかは別だろ?」


またもや二人は顔を見合わせる。


「え?意味が分からん。好きなら・・・野球しようぜ」


僕は良い加減ウンザリして来た。


「もう、良いじゃん!ほっといてくれよ!」


そう言い放つと、僕は二人を置いて歩き出した。


だけど二人は僕の後を付いて来る。


僕は軽くキレた。


「何だよ!付いてくんなよ!」

「え・・・いや、方向が同じだから・・・」


あー・・・そりゃごもっとも・・・

・・・・






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