夏のカケラ
「野球してて、甲子園を目指さなければ、嘘だ!俺も行きたい!!」


カズも笑って叫んだ。


僕は二人を見た。


二人も僕を見て笑う。


コイツら・・・!


「・・・俺も、行ってみてぇ!」


近藤さんも笑いながら、僕に近付く。


「・・近藤さん・・・」


三年生は下を向いている。


一年生の角田が僕を見た。


「僕も・・僕も甲子園に行きたいです!」


「俺も行きたいです!」


「僕も!」


一年生が口々に叫びだす。

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