夏のカケラ
監督は山本さんを見つめたまま呟いた。

山本さんは、再び顔を下げた。

部屋に沈黙が流れる。



「だが・・・」



みんなが監督を見る。




「思いを、口に出せ・・・!そして・・・走れ!」




山本さんは監督を見た。





「奇跡は・・・努力した者に訪れる・・・だから・・・!」





監督は立ち上がり、山本さんを見据えた。




「思いを叫べ!!自分の思いを!!そして思い切り走り抜けろ!!」




監督が叫んだ。


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