夏のカケラ
僕らは、いつも通り騒がしく帰る。


「でもね・・・」

マイが僕をチラッと見て、呟く。

「・・幼なじみが、男らしく成って来たら・・・嬉しいでしょ?」


「・・・・」


マイの顔に赤い夕日が射す。

僕はマイの顔を見た。


「この前の・・・言葉・・・」

「え?」

「みんなの前で言った・・・決意の言葉・・・」


そう言ってマイは僕を見た。



「カッコ良かったよ・・・」



僕はマイから目を逸らした。

思わず・・・ドキドキしたからだ・・・・


・・・・
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