夏のカケラ
アキラが嘆く。

僕はアキラの長髪を叩いた。


「お前のウンチが長いから電車に乗り遅れたんだろうが!」

「だって、フン切れが悪かったんだもん」


アキラがショボンとしている。


「負けたらアキラのせいだかんな」


カズもアキラの尻を蹴る。


「まあ、良いじゃない・・・二谷は坊主に決定と言う事で」


マイがサラリとキツイ言葉を掛ける。

アキラがシュンとしていると、

「チワッす!」

と、声を掛けられた。


僕らが振り向くと、ウチの一年生の木山が立っていた。

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