夏のカケラ
翌日、僕が教室に到着すると、またしても例の二人組が僕の側に来る。


またかよ・・・


ウンザリした。


二人はまた色々と話し掛けて、野球部に誘う。


僕はまた無視をした。


だが、コイツらには通用しない。


授業中にアキラから紙が廻って来た。


紙を開けると、
「野球しようぜ!」
と書いて有る。


言い加減に僕はキレた。


休み時間に二人を呼び、体育館の裏に向かったのだ・・・



体育館に着くと、アキラが笑いながら、

「やっと野球部に入る気に成ったか、ヒロ!」

そう叫んだ。


カズも笑顔で見ている。


僕はポケットに手を入れながら二人を見た。
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