夏のカケラ
監督はフムと一言呟いて、ボールとグローブを持ってマウンドに向かった。

「ヒロ、ちょっとバッターボックスに立て」

「あ、はい」

僕は急いでヘルメットを被り、バットを持った。


監督は歳を感じさせないフォームでアンダースローから見事な球を投げて来た。


みんな驚きで口を開けている。

「こんなもんか?」

監督が聞いて来た。

「は、はい!」

僕は驚きを隠せず返事をする。

この人・・・すげえ!

「よし、一人づつバッターボックスに入れ!それから俺は歳だから、そんなに沢山投げれ無いからな、集中しろよ!」

「は、はい!!」

みんなが驚きながら、返事をする。

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