夏のカケラ
今更ながら、この人の凄さにびっくりするな・・・





練習後、僕は監督に呼ばれ職員室に行った。

「失礼しまーす」

そう言って職員室に入ると、監督が手を振っていた。

「まあ、座れ」

そう言って僕の前にパイプ椅子を置いた。

「はあ・・・」

僕が居心地が悪そうに椅子に座る。

監督は僕の顔を見て笑う。

「昨日はご苦労だった」

いきなり言われ面食らった。

「あ、いや、全部木山の手柄ですよ」

「分かってる、木山にも言葉を掛けたよ」

やる事が繊細だな。

流石は名監督と言われた人だ。

「ま、それは良い、所でな・・・」

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