夏のカケラ
「良い加減にしてくれ!俺は野球をする気は無いんだ!だから俺に構わないでくれ!」


二人はびっくりした顔をした。


僕は続けた。


「何で俺を誘うんだ!勝手にお前らだけで野球部に入れよ!」


僕はそう叫ぶと二人を見た。


二人は少し悲しそうな顔をして黙っていた。


僕は二人から目を逸らし、空を見た。



「・・・野球を好きだ・・・って言ったからさ・・・」



アキラが呟いた。


僕はアキラをチラッと見た。



「野球好きなら・・・野球したいだろ・・・?」



アキラは悲しそうな目で僕を見る。
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