夏のカケラ
相手の弱点がすぐ分かるのだ。

奴を手に入れた事は奇跡だ。

先発はケンが投げた。

ケンの球は速い。

しかも荒れ球だ。

相手はまともに打てない。

四球も多いが、三振の数が半端じゃ無い。


相手は結局一点も取れず、僕らは上手く相手の隙をついて二点を取り勝利した。


またもや、僕らはマウンド上で抱き合った。

みんな泣き叫んでいる。

創立以来、初めて運動部で三回戦に進んだ。


このニュースは新聞部によって学校内に広められたが、誰も関心が無かった・・・・

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