夏のカケラ
それは・・・そうだが・・・




「・・・同じ・・・野球好きなら・・・仲間になれるとおもったんだ・・・」




アキラの言葉に僕は胸が痛んだ。


僕ら三人は黙ってその場に立ち尽くした。


仲間か・・・


でも・・・



「・・・多分・・・がっかりするよ・・・」



僕の言葉に二人は顔を上げた。


そうだ・・・


きっとがっかりするに、決まってる・・・


「俺は・・・」


僕は唇を噛み締めた。


そして、二人を見た。



「俺は・・・野球が下手・・・なんだ」








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