夏のカケラ
クタクタに成るまで練習をした。


僕らはみんなで、部室前の広場にみんな寝そべっていた。


「あ〜疲れた・・・」

近藤さんが呟いた。

「でも・・・楽しいな・・今・・・」

高田さんが伸びをしながら答える。

「ああ・・・そうだな・・・」

誰とも分からない声が夏の夕暮れに響いた。


リーン、リーンと虫達の声が響く。


マネージャーの柴原さんとマイは、ベンチに座り僕らを見ていた。



「ヒロ・・・」

沈黙を破り、山本さんが僕の名前を呼ぶ。


「・・はい」

「・・ありがとう・・・」


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