夏のカケラ
「よし!五本ノック行くぞ!」

「オーッス!!」


僕の叫び声に、みんな散らばる。

三組に別れて、五本連続で捕球出来るまで続けられるノックで、捕れないとエンドレスで続けられる。


先輩達がいなくなり、人数が12人に成った。

だから、レギュラーの決め直しが行われる為にみんな必死だ。


しかも、5mからの至近距離ノックだ。中々五本連続は難しいが、みんな段々と上手く成って来た。


だが、クロが捕れない。

クロは先輩が引退してから、更にやる気が見えなく成っていた。


僕とカズの二組はノックを終えて、集まる。

アキラの組はまだクロが残っていた。

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