夏のカケラ
僕の怒鳴り声にみんなびっくりした。


「練習に成らないだろうが!!変われ!!」


そう言って僕はアキラに変わってクロにノックをした。


クロの正面に速い球が行く。

クロはのけ反り、球を避けた。


「避けるな!!真っ正面だぞ!もう一回!」


僕は続けて打つ。

クロの腹にボールが当たり、クロがひざまずく。

「大丈夫か?!」

アキラが声を掛ける。


「平気だ!立て!クロ!」


クロが疼くまったまま、動かない。

「ヤバイんじゃねーか?ヒロ・・・」

カズも心配そうだ。


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