夏のカケラ
マイが救急箱を持って、クロの元へ行こうとした。


「マイ!!まだだ!!まだ終わって無い!!」


みんなが僕を見る。

マイは不安そうな顔で僕を見ていた。


そんな目で見るなよ・・

僕も嫌だよ・・・こんな事を言うのは・・・

でも・・・


僕は疼くまっているクロを見た。


「早く立て!もう無理なのか?もう無理なら帰れ!!」


クロがピクッと反応した。

アキラとカズが心配そうに僕を見る。


「ダセー奴だな!一年でも捕ってるのに、二年のお前はもう終わりかよ!」


僕の叫びに、クロは顔を上げた。

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