夏のカケラ
僕の叫びに、クロは顔を上げた。

そして、睨んで来た。


そうだよ・・・


クロ・・・


立てよ・・・


負けるなよ・・・!


同級生の俺にここまで言われて悔しいだろ・・・?


なら・・・



ぶつけて来いよ!



来い!!クロ!!


監督は黙って僕らを見ている。

クロはゆっくり立ち上がり、帽子を被り直した。




「来い!!」




そう叫んで僕を睨んだ。


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